メニュー

当サイトについて

一触即発のマレーシアとシンガポール

陸続きの国を列車で旅をするとき、国境付近で出入国のスタンプが押されることになる。ところが、アジアの二ヵ国でこの原則が崩れ、出国のスタンプは押されても、入国のスタンプが押されないままという状況が生まれている。シンガポールからマレーシアへ向かったときだ。この二国を結ぶのは、シンガポールからタイのバンコクまで、マレー半島をほぼ南北に二千キロを走るマレー鉄道。豪華客車が走っていることもあり、観光客にもけっこう人気の路線である。この列車乗客のために、一九九八年八月、シンガポール政府が出入国管理事務所を都心から国境付近に移したことで問題が起こった。移動したのがシンガポール側だけで、マレーシアはシンガポールの移動要請を断り、都心に残ってしまったのだ。そのうえそれまでこの二国間の出入国手続きは都心部にある始発駅でまとめて行っていたのを、始発駅でマレーシアが入国スタンプを押すと、シンガポールを出国しないうちにスタンプを押すことになるといって、駅ではスタンプを押してくれなくなってしまった。しかたなく乗客はスタンプのないまま列車に乗り、国境付近で出国スタンプだけをもらうハメになっている。こんな意地の張り合いが起こったのも、二国が抱える独立のときのしこりが尾を引いているため。はじめマレーシア独立に参加したシンガポールが、一九六五年に分離独立してしまったことで、マレーシアが相手のいうままになりたくないという態度になっているのだ。

トイレの水の青さについて

航空機の中には、まだまだ分からぬ疑問が数多くある。例えばラバトリー(トイレ)の青い水もそのひとつだ。航空会社に聞いてみると、以前は各ラバトリーごとに貯水タンクを持っていたが、最新のジャンボ機などでは、機体の胴体部に大きな貯蔵タンクを持っていて、トイレで流すとすぐバキュームで吸い上げて、タンク内に集められるようになっているのだそうだ。だから最近の飛行機のトイレは流すとゴオーツという大きな音がするらしい。流れる青い水は脱臭と殺菌のための浄化財剤と水を着色する薬品が入っていて、フィルターで濾過して使用する。そして目的地に着くと新しい水洗水と交換するという。またラバトリー内の換気装置も年々進歩して、瞬時に臭気を消す工夫がなされている。どのエアラインでも同じように見えるラバトリーだが、実は航空会社によってレイアウトやデザインにかなり工夫が凝らされている。飛行機本体を組み立てるのは、アメリカのボーイング社をはじめとする海外企業だが、限られたスペースで様々なものを詰め込む技術は日本企業が得意としていて、ラバトリーやスチュワーデスが仕事をするギヤレーなどは大半が日本で造られているのである。

沖縄の胃袋と呼ばれる公設市場

沖縄の胃袋と呼ばれる公設市場の片隅で、モヤシのヒゲ取りをしているオバア達をよく見かける。昔からのナゾだった。あれはヒマだからやっているのか?それも仕事なのか?疑問を解くべく、ある日、那覇市中央市場に潜入。八百屋や野菜売りの露店が軒を並べる通りを歩いてみた。路上でへちまやゴーヤー、ピーマンとともにモヤシを並べて、黙々とヒゲ取りをしていたオバアに話を聞いた。ここではヒゲをつけたままのモヤシが500グラム100円、ヒゲなしだと倍の200円。「今の若い人は自分達では取らんさあね。だから私がやってあげているワケ。はっさ、これだけ(500グラム)を1時間では終わらしきれんよお」手間をかけているのだから、値段は倍というわけだ。そのオバアは「自分でやる人は100円で買ったらいいサア」と付け足した。市場をぐるりと見てまわると、ビニール袋に無造作に入れられたヒゲ付きモヤシの値段は100〜150円。内容量も500〜600グラムがほとんどだ。ここでとりあえずのナゾは解けた。モヤシのヒゲ取りは立派な仕事だったのだ。モヤシの品定めをしている私に「このモヤシはスーパーで売っているものよりシャキシャキしておいしいよ」とオバアが声をかけてきた。このオバアによると、以前はヒゲ付きもヒゲなしも値段は同じだったらしい。つまり、当時は暇つぶしたったわけだ。「前は今みたいにそんなに暇ではなかったから、少ししかヒゲ取りはできなかったねえ。買いにきたお客さんが『あい、今日は取ったのがあるねえ』といって喜んで買っていきよったよ。いつぐらいから値段を変えたかねえ、わからんさあ」このオバアのところはヒゲ付き600グラムが150円。ヒゲを取ると350グラムで150円、500グラムで200円で売っていた。


ライフスタイルガイドブック

Copyright (C) WWW.GCBS.ORG. All Rights Reserved.