次のように仏教上タブーとされる品物もあります。・酒…〈二葬御礼で配られるお酒は、会葬者に霊を連れて帰らないようにという清めの意味。お釈迦様はいつでも飲んでいいとはしていないので、避けたほうがいい。・生臭物…仏教では一切使わないし、仏壇に供えてもいけない。肉、魚料理など。・殺生…仏教十戒の中でも一番罪の重い掟。毛皮製品など。次のように慣習としてのタブーもあります。・重ねるもの…菓子にジュースを付けて配ったりする。・海産物…海のものは祝いごとに使う物が多いのでやめる。ただし加工品はいい。海苔など。・永く残るもの…消えてしまうものがいい。食品類。返礼品としては、土に還る物、あとに残らない物、消耗品がよいとされ、お茶、お菓子、紅茶などの嗜好品や、タオル、シーツなどの日用雑貨が使われてきましたが、最近ではカタログで選べるギフトが人気です。物あまりの時代で、何を贈ったらいいか迷うことも多いようですが、基本的には素材や質のよいものがいいようです。
アメリカのレストランで食事をすると、どんな店の伝票にも必ず「チップス」という欄があります。これは、食事の料金とは別扱いになります。お客様自身が料金の一五%ぐらいを計算して、「チップ」として支払います。たとえカードで支払いを済ませたときでも、チップは現金で置いていくケースが多いのです。支払ったチップは、そのまま自動的にウェイターたちの取り分になります。これは、外国ではごく当たり前のことで、彼らはチップを少しでもたくさんもらおうと一生懸命働いているのです。人なつこいあの笑顔も、行き届いたサービスも、みもふたもない言い方をしてしまえば、すべてお金のためです。彼らは基本給が驚くほど安く、チップをもらわないと、普通の生活レベルを維持することはできないようです。日本でも、最近あるホテルがオープンしたとき、外国からヘルプのウェイターが来たことがありました。ところが、給料制の日本のシステムでは彼らは勤まりません。労働意欲が薄れてしまうのです。
プロトコールであれ、マナーであれ、エティケットであれ、日本語に訳すと、それらはすべて「礼儀作法」という言葉と同じである。「礼儀作法」という日本語には、堅苦しいイメージがつきまとうのは否めない。それは日本の礼儀作法という概念が、「他者からバカにされてはならない、恥をかきたくない」ということを基本になりたっているからである。一方、貴族社会で生まれた欧米のマナーは、自分の気ままな振舞いを抑制し、他者との無用な軋轢を避けるための規則だった。そして、ついには「他人に好感を与えるための社交術」へと成熟していった。欧米では、こうした価値観のもとに、交際社会に必須のマナーが、パーティーの形式をつくり上げ、その内容を整備、発展させて、今日にいたっている。だからこそ、パーティーではマナーが問われ、エティケットが問題になる。