古物商・リサイクルショップといわれる、さまざまな中古品を扱った商売が、ここ数年来注目を集め、市場も急激に拡大してきて一大ビジネスに成長している。中古ビジネスがこれほど幅広く受け入れられたことには、もちろんそれなりの理由がいくつか考えられる。その一つは、やはりバブル崩壊後の景気の低迷で、消費者にモノに対する節約意識が働いてきたことである。使えるものはできるだけ長く使い、買う場合は新品と品質がほとんど変わらず、しかも新品の半値か、それ以下の値段で中古品は買えるのである。消費者がむだ使いを避けて、中古品のリサイクルに目を向けるようになったのは、古くは七〇年代のオイルショックごろからだが、それがより積極的になったのは、数年前に価格破壊を体験してからである。安くて、なおかつ品質のいいものを、という意識が強まったわけである。さらに、モノに対する価値観が大きく変わってきたことも、消費者が中古品を抵抗なく受け入れるようになった要因であろう。自分にフィットする洋服、アクセサリーであれば、中古品でもぜんぜん構わないという意識である。